モーターグライダーは、エンジンの付いたグライダーです。

セスナとは別の免許で、自家用は16歳から。

30秒でわかる モーターグライダー セスナ
航空機の種類 滑空機(動力滑空機) 飛行機
自家用の年齢 16歳から 17歳から
経歴 滑空3時間・動力15時間など 合計40時間以上
費用の例 入会金11万円・年会費18,000円(日本モーターグライダークラブ・2026年10月10日確認) 約600万円(スクールの例)
目次
  1. 航空法では、モーターグライダーは滑空機の仲間
  2. 自家用は16歳から、セスナより1歳早い
  3. 経歴は「40時間」ではなく、滑空と動力の組み合わせ
  4. セスナとの違いを、同じクラブの機体で比べる
  5. 費用は、入会金と年会費から始まる
  6. 身体検査と無線の資格は、飛行機と同じく要る
  7. まとめ

航空法では、モーターグライダーは滑空機の仲間

航空法第2条は、航空機を飛行機・回転翼航空機・滑空機・飛行船に分けています。モーターグライダーは滑空機です。

滑空機の免許は、さらに等級で分かれます(航空法施行規則第53条)。

滑空機の等級 区分
曳航装置なし動力滑空機 動力滑空機(モーターグライダー)
曳航装置付き動力滑空機 動力滑空機(モーターグライダー)
上級滑空機 グライダー
中級滑空機 グライダー

この記事の経歴の数字は、曳航装置なし動力滑空機の決まりです。

モーターグライダーの免許で、セスナは操縦できますか?

空のマイカー研究所

できません。技能証明は航空機の種類と等級で限定され、限定された航空機でなければ操縦できません(航空法第25条・第28条第2項)。セスナやVEGAは飛行機なので、飛行機の技能証明が要ります。

自家用は16歳から、セスナより1歳早い

自家用操縦士を受けられる年齢は、航空法施行規則第43条で決まっています。

自家用操縦士の種類 受けられる年齢
滑空機(モーターグライダー・グライダー) 16歳以上
飛行機(セスナ・VEGA) 17歳以上
回転翼航空機(ヘリコプター) 17歳以上

経歴は「40時間」ではなく、滑空と動力の組み合わせ

飛行機の自家用は「合計40時間以上」です。

モーターグライダー(曳航装置なし動力滑空機)は、決め方が違います(施行規則の別表第二)。

中身 決まり
単独の滑空 3時間以上(1時間以内は教官との同乗で充てられる)
滑空による着陸 10回以上
単独の動力による飛行 15時間以上(飛行機を含む。5時間以内は教官との同乗で充てられる)
エンジンを動かしたままの着陸 10回以上(飛行機を含む)
野外飛行 出発地点から120km以上・途中で1回以上の着陸
失速からの回復 実施する(飛行機を含む)

セスナの免許を持っていたら、モーターグライダーは楽に取れますか?

空のマイカー研究所

経歴の条件は軽くなります。飛行機の操縦者の技能証明を持っていれば、モーターグライダーの経歴は2時間以上の滑空と、5回以上の滑空による着陸で足ります(施行規則の別表第二)。

セスナとの違いを、同じクラブの機体で比べる

日本モーターグライダークラブ(茨城県・大利根飛行場)は、モーターグライダーとセスナの両方を使っています。

クラブの公式ページの数字で並べます。

グローブ式G109B(モーターグライダー) セスナ式172P(飛行機)
乗れる人数 2人 4人
最大離陸重量 850kg 1,157kg
エンジン 95馬力 150馬力
巡航速度 180km/h 205km/h
燃料 自動車用ハイオクガソリンが使える —
エンジンを止めると グライダーとして飛べる —
モーターグライダー|動画:2025 04 19 大利根の様子(General Aviation)

▶ 日本モーターグライダークラブの大利根飛行場で、モーターグライダー・グライダー・飛行機が飛ぶ一日の様子です(General Aviationのチャンネル・2025年4月・5分59秒)。

費用は、入会金と年会費から始まる

日本モーターグライダークラブが公式ページに載せている料金です(税込・2026年10月10日に確認)。

項目 金額
入会金(入会時のみ) 11万円
年会費 18,000円(入会の年は12月までの月割)
体験搭乗(モーターグライダー・約20分) 12,000円
操縦練習許可の申請料(郵便小為替) 1,350円

1時間あたりの飛行の料金は、公式ページに載っていません。訓練にかかる総額は、入会の前にクラブに確かめてください。

このクラブは学校ではないので、練習の期間に上限はありません(クラブの公式ページの注記)。

💡 セスナ(飛行機)の免許の総額は、日本のスクールの例で約600万円。期間と合わせて比べました。

👉 自家用操縦士 免許の費用|飛行機・セスナの総額は約600万円

身体検査と無線の資格は、飛行機と同じく要る

種類が違っても、空を飛ぶために要るものは同じです。

要るもの モーターグライダー セスナ(飛行機)
航空身体検査証明 要る 要る
無線で交信するとき 無線従事者の資格 無線従事者の資格
2年ごとの特定操縦技能審査 要る 要る

まとめ

  • モーターグライダーは滑空機の中の動力滑空機で、セスナ(飛行機)とは別の免許
  • 自家用は16歳から受けられる(飛行機は17歳)
  • 経歴は単独の滑空3時間・単独の動力の飛行15時間などの組み合わせ
  • 飛行機の免許があれば、滑空2時間・滑空での着陸5回で足りる
  • 費用の例は入会金11万円・年会費18,000円(日本モーターグライダークラブの公式ページ・2026年10月10日確認)。1時間の料金は要確認

参照した資料(法令の条文とクラブの公式ページ)

※条文とクラブの公式ページは、2026年10月10日に確認しました。