受けようと思って国土交通省のページを開くと、告知が山のように並んでいます。
いつ受けられて、いくらかかるのか。そこにたどり着く前に疲れます。
教本も何冊も並んでいて、どれを買えばいいのかも分かりません。
迷う必要はありません。自家用操縦士の学科試験は、年6回・全国約260会場で受けられるCBT試験に変わりました。
スクールに入る前のいまから、独学で、最低限の費用で始められます。
学科試験は年6回、受験料は7,100円から。そして会場を予約しただけでは無効で、航空局への申請を別に出さないと、合格しても結果通知が来ません。

自家用操縦士の学科試験は、スクールに入ってからでないと受けられませんか?
空のマイカー研究所入る前に、独学で受けられます。試験は年6回で、テストセンターのパソコンで受けるCBTです。

自家用操縦士の過去問は、どこで手に入りますか?
空のマイカー研究所国土交通省のサイトに無料で載っています。問題と解答がそろっているのは5期分です。スマホなら、かこもんWEBで解けます。

学科試験の参考書は、全部そろえないとだめですか?
空のマイカー研究所全部を最初に買う必要はありません。点が取れなかった科目だけ、本を足すのが一番安く済みます。
疑問は、この記事に来た検索の言葉をもとに書いています。
| 自家用操縦士の学科試験 | |
|---|---|
| 受けられる回数 | 年6回(6月〜3月・毎回10日間程度) |
| 受験料 | 1科目なら7,100円(5科目まとめてなら13,100円) |
| 会場 | 毎回 全国約260。各都道府県に1つ以上 |
| 過去問 | 国土交通省が5期分を無料公開 |
| 教材(参考書) | 点が取れなかった科目だけ買えば足りる |
| 🔴 手続き | 会場予約と航空局への申請、両方やらないと無効 |
| いつ始められるか | 今日。スクールに入る前に独学で進められる |
国土交通省が公開している手引き書と年間予定表のPDFを1枚ずつ開いて、必要なところだけ抜き出しました。
告知の山を読む手間は、こちらで引き受けます。
今日やることは1つだけです。かこもんWEBで1問解いて、手応えを見る。それだけなら0円、3分で終わります。
そこから先の手順は、下に順番どおり並べました。
この記事で分かること
- 0円で始める過去問の場所と、スマホで1問1答の「かこもんWEB」
- 紙の参考書は、点が取れなかった科目の分だけでいい理由(迷ったら『航空法』1冊から)
- 🔴 会場予約だけでは無効になる「19号様式」の落とし穴と、その避け方
- どの科目から手をつけるか(航空法規から始める理由)と、つまずいたときの対処
実技はスクールで習うしかありませんが、学科は独学で先に進められます。
ここが働きながら免許を目指す人の最大の攻略ポイントです。
目次
学科試験は年6回、全国約260会場のCBT方式
学科試験は2023年11月にCBT(コンピュータ試験)方式へ変わりました。
「テストセンターのパソコンで受ける試験」です。
運転免許の学科試験をイメージすると近いですが、日程は自由ではありません。
| 項目 | CBT化前 | 現在 |
|---|---|---|
| 受験回数 | 年2〜6回 | 年6回 |
| 試験時期 | 奇数月・各回1〜2日 | 6月から3月の間・毎回10日間程度 |
| 試験会場 | 全国2〜8会場 | 毎回 全国約260会場(各都道府県に1つ以上) |
| 受験料 | 5,600円 | 7,100円〜(税抜き) |
| 合否 | 通知を待つ | 試験終了直後に速報が出る(正式な結果は後日) |
出典:国土交通省 航空局乗員政策室「CBT化後の航空従事者等の学科試験申請・受験の手引き(概要)」2026年度版
変化の大きさを割合で見ておきます。 受験料は、1科目だけなら5,600円から7,100円へ約27%です。
5科目まとめて受けると13,100円で約2.3倍になりました。
国への手数料5,600円に、会場の配信費用が1科目1,500円ずつ足されるためです。
そのかわり会場は全国2〜8会場から約260会場へ、数十倍に増えています。
「高くなったが、圧倒的に受けやすくなった」というのが実態です。
地方在住者にとっては、遠征の交通費と宿泊費が消えるぶん、総額はむしろ下がることが多いと見込めます。
自家用操縦士(飛行機・回転翼航空機・滑空機)はCBT化された資格になります。
そのため、この年6回・全国約260会場の仕組みで受けられます。
なお受験料は2か所に分けて払います。会場の配信費用(1科目1,500円)は予約のときにCBT事業者へ。
国への手数料5,600円は、19号様式を出すときに収入印紙で航空局へ(31号様式を使います)。
始める前に用意するもの
0円でそろう過去問は5期分でもう増えない
過去問は、国土交通省のサイトに無料で載っています。市販の問題集を買う前に、まずここを押さえてください。
このページには複数の資格・時期のPDFが並んでいます。
ただ、1件ずつ開くと、自家用操縦士(飛行機・回転翼)の問題と解答がそろっているのは5期分です。
- 令和元年11月期
- 令和4年7月期
- 令和4年11月期
- 令和5年3月期
- 令和5年7月期
同じページにシラバス(出題範囲の一覧)と例題集もあります。
知っておくべき事実がひとつ。
CBT化された2023年11月以降の問題は公開されていません。つまり上の5期分が「もう増えない在庫」です。
それでも出題範囲は連続しているので、基礎固めの教材としての価値は変わりません。
PDFを開くのが面倒なら、当研究所のかこもんWEBが同じ問題をスマホ1問1答にしてあります。
その場で正誤と解説が出ます。
こちらも0円です(法規100問・気象96問・工学92問・通信100問の4科目を収録。空中航法は計算と図表が中心なので未収録)。
問題・正解・解説を上から順に読みたいときは、回×科目ごとの過去問と解説の一覧(20ページ)をどうぞ。
紙で買うもの(点が取れなかった科目だけ)
🔴 全部を最初に買う必要はありません。まずかこもんWEBで4科目を1周します。
そして点が取れなかった科目だけに本を足すのが一番安く済みます。
388問を解けば、自分がどこで落ちるかは見えてきます。
受験生が「航空法令集」と呼んでいる本は、正式には『航空法』という書名です。国土交通省航空局が編集し、鳳文書林出版販売が出している一冊です。
航空法・航空法施行令・航空法施行規則・航空法関係手数料令の4つが1冊にまとまっています。
書店やネットで「航空法令集」と検索しても出てこないので、『航空法』で探してください。
『航空法(令和7年版)』4,840円。法規科目の原典です。
「条文のどこに何が書いてあるか」を体で覚えるには、結局これを引くのが一番早い。
必ず最新の年版を買ってください。法令は毎年改正され、条文番号そのものがずれるからです。
中古の安い旧版は、勉強にはかえって遠回りになります。
当研究所が在庫を確認できた店を1つだけ置いておきます。
4,840円+送料185円(価格と在庫は2026年9月11日に確認・送料は9月2日時点)。
操縦士向けの専門店で、航空図やログブックも同じ店で揃います。
⚠️ 買うなら最新の年版を。法令は毎年改正されるので、中古の旧版だと条文が今と違うことがあります。
✓ 在庫あり(9月11日に確認)\ 法規科目の原典・操縦士向けの専門店 /
同じ本は楽天ブックスにも送料無料で出ていますが、そちらは「メーカー取り寄せ」で届くまでの日数が読めません。
急がないならどちらでも構いません。
『学科試験スタディガイド2025年』8,800円+送料430円。CBT方式に対応した版を選ぶこと。
この本は在庫が不安定です。当研究所が9月1日に確認したときは「販売終了・売り切れ」でした。
ただ、翌9月2日には在庫が戻っていました。
品切れの時期は、国土交通省の無料公開分とかこもんWEBで代替できます。
8,800円+送料430円(価格と在庫は2026年9月11日に確認・送料は9月2日時点)。
上の『航空法』と同じ店なので、2冊まとめて頼めます。
⚠️ 在庫は9月1日に売り切れ、翌2日に戻っていました(当研究所の確認)。売り切れていても、無料の過去問とかこもんWEBで勉強は止まりません。
✓ 在庫あり(9月11日に確認)\ CBT方式に対応した版 /
最初は『航空法』の最新年版から足す
国のシラバスは5分野です。このうちかこもんWEBが収録しているのは4科目で、空中航法だけは収録がありません。
| 科目 | まず使うもの | なぜこれか |
|---|---|---|
| 航空法規 | 『航空法』最新年版 | 条文そのもの。試験は条文の言い回しを問うので、解説書より原典を引くほうが速い |
| 航空気象 | 『天気図の見方手引』または『新・天気予報の手引き』 | 気象は天気図が読めるかどうかに尽きます。エアライン向けの専門書より、天気図の読み方から入る薄い本が先 |
| 航空工学 | 『航空工学講座1「航空力学」』 | 全11巻ありますが、自家用で問われるのは1巻の「航空力学」が中心。いきなり全巻買う必要はありません |
| 航空通信 | 『ATC入門 VFR編』 | 自家用は有視界飛行(VFR。計器ではなく自分の目で外を見て飛ぶ方式)が基本です。IFR編は計器飛行用なので、この段階では要りません |
| 空中航法 | 『空中航法入門』 | 速度・風・燃料の計算もの。かこもんWEBに収録がない分野なので、ここだけは紙で埋める必要があります |
なお、出版社(鳳文書林出版販売)の直販サイトには「学生教材」というカテゴリがあります。
そこには『航空法』『空中航法入門』『ATC入門 VFR編』のほか、区分航空図・プロッター・計算盤まで並んでいます。
実技に進んだときに要るものが、そこにまとまっています(鳳文ブックス。当研究所は同社と提携関係にありません)。
数千円の本です。
約600万円かかる免許の中では誤差のような投資なので、迷ったら、まず『航空法』の最新年版から。
【3ステップ】受験までの手順
ステップ1(今日・0円):1問解いて、手応えを見る
まず1問。下の問題は国が公開している過去問から出しています。その場で答え合わせができます。
