セスナのような小型機を自分で操縦する免許は、自家用操縦士の技能証明です。
受けられるのは17歳から。上限の年齢は、法律にありません。
💡 30秒でわかる「年齢」の決まり
- 何歳から:自家用操縦士は17歳から(グライダーは16歳)
- 何歳まで:上限の年齢はありません
- 年齢で変わること:航空身体検査の有効期間(50歳以上は毎年受け直す)
自家用操縦士は17歳から受けられる
年齢の決まりは、航空法施行規則の第43条にあります。資格ごとの年齢は次のとおりです。
| 資格 | 受けられる年齢 |
|---|---|
| 自家用操縦士(飛行機) | 17歳以上 |
| 自家用操縦士(滑空機=グライダー) | 16歳以上 |
| 事業用操縦士 | 18歳以上 |
| 准定期運送用操縦士 | 18歳以上 |
| 定期運送用操縦士 | 21歳以上 |
趣味で自分の飛行機を飛ばすだけなら、必要なのは一番上の自家用操縦士だけ。
自家用操縦士でできるのは「報酬を受けないで、無償の運航を行う航空機の操縦」で、報酬を受けて操縦するには事業用操縦士より上の資格が要ります(航空法の別表)。

17歳になる前から、練習だけ始めてもいいですか?
空のマイカー研究所17歳は、技能証明を受けるときの年齢です。
免許の無い人が操縦の練習をするには、国土交通大臣の操縦練習許可と、操縦教員の監督が要ります(航空法第35条)。練習を何歳から始められるかは、通う学校に確かめてください。
上限の年齢は、法律に無い
航空法と施行規則には、自家用操縦士を何歳まで受けられるか、何歳で飛べなくなるかの決まりがありません。
かわりに、年齢とともに短くなる期限が2つあります。
| 期限 | 年齢との関係 | 決めている条文 |
|---|---|---|
| 航空身体検査証明の有効期間 | 年齢が上がるほど短い(50歳以上は1年) | 航空法施行規則第61条の3 |
| 特定操縦技能審査(2年ごと) | 年齢に関係なく2年 | 航空法第71条の3・施行規則第162条の3 |
2つとも「免許を持ち続ける」ためではなく、操縦を続けるための期限です。くわしくは自家用操縦士の免許に更新はあるかにまとめました。
50歳以上は、身体検査を毎年受け直す
自家用操縦士は、第2種の航空身体検査で足ります(第1種でもかまいません)。第2種の有効期間は、検査を受けた日の年齢で決まります。
| 検査を受けた年齢 | 有効期間 |
|---|---|
| 40歳未満 | 5年、または42歳の誕生日の前日までの短いほう |
| 40歳以上50歳未満 | 2年、または51歳の誕生日の前日までの短いほう |
| 50歳以上 | 1年 |
たとえば55歳で免許を取った人は、飛び続ける限り毎年、指定の医療機関で検査を受けます。

60歳から始めても、免許は取れますか?
空のマイカー研究所年齢の上限は無いので、身体検査の基準に合い、学科と実地の試験に受かれば取れます。
分かれ目は年齢そのものより、航空身体検査です。スクールに約600万円を払う前に、先に検査だけ受けて確かめられます。
💡 身体検査は、スクールに入る前に自分で受けられます。視力・聴力の基準と受けられる場所をまとめました。
何歳で始めても、必要な飛行時間は同じ40時間
飛行機の自家用操縦士に必要な飛行経歴は、航空法施行規則の別表第二で決まっています。年齢による違いはありません。
| 中身 | 時間 |
|---|---|
| 飛行時間の合計 | 40時間以上(国の指定を受けた養成施設なら35時間以上の訓練) |
| 単独飛行 | 10時間以上 |
| 単独の野外飛行 | 5時間以上(270km以上・途中2回以上の着陸を含む) |
| 同乗教育飛行 | 20時間以上(夜間の離着陸と航法を含む) |
これは法律の最低の時間です。
実際に何か月かかるかは、学校と天候で変わります。日本のスクールの期間と総額は自家用操縦士 免許の費用で比べました。
年齢より先に、学科と身体検査を片づける
年齢に上限が無い以上、早く始めて得をするのは時間です。スクールに入る前に、自分ひとりで進められる関門が2つあります。
| 関門 | 自分ひとりで進められるか |
|---|---|
| 航空身体検査 | ○ 指定の医療機関を自分で予約して受ける |
| 学科試験 | ○ 国が過去問を無料で公開していて、独学できる |
| 実地(飛行訓練) | ✕ スクールが要る |
💡 学科は、入校前に独学で進められます。過去問を解ける場所と、使われている教材をまとめました。
まとめ
- 自家用操縦士(飛行機)は17歳から受けられる(グライダーは16歳)
- 上限の年齢は法律に無い
- 年齢で短くなるのは航空身体検査の有効期間(40歳未満5年・50歳以上1年)
- 年齢に関係なく、2年ごとの特定操縦技能審査がある
- 必要な飛行時間は、何歳でも40時間以上(指定の養成施設は35時間以上)
💡 VEGAのような2人乗りの飛行機を自分で飛ばすために、2029年の納入までに準備できることをまとめました。
参照した資料(法令の条文)
- 航空法(e-Gov法令検索):第26条(技能証明の要件)・第35条(操縦練習)・第71条の3(特定操縦技能の審査)
- 航空法施行規則(e-Gov法令検索):第43条(年齢)・第61条の3(航空身体検査証明の有効期間)・第162条の3(審査の期間)・別表第二(飛行経歴)
※条文は2026年10月10日にe-Gov法令検索で確認しました。