選択肢・正解・解説つき。答えを決めてから「正解と解説を見る」を押すと、本番と同じ練習になります。
問1
対流圏における大気について正しいものはどれか。
- (1) 対流圏内の上層は太陽に近いため下層より気温が高い。
- (2) 対流圏内では高度が上がると気圧も上昇する(大きい値になる)。
- (3) 対流圏内では高度が上がると空気密度も上昇する(大きい値になる)。
- (4) 対流圏内では上下の気流の対流がさかんに起こり、雲や雨など天気に密接な関係がある。
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正解:(4)
正解は(4)。対流圏では上下の対流がさかんで、雲や降水など天気現象の大部分がここで起こります。高度が上がると気温・気圧・空気密度はいずれも低下します。
問2
国際民間航空機関で採用している標準大気における対流圏の気温減率で正しいものはどれか。
- (1) 6.5℃/1,000ft
- (2) 3.5℃/1,000ft
- (3) 2.0℃/1,000ft
- (4) 1.0℃/1,000ft
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正解:(3)
正解は(3)。ICAO標準大気の対流圏の気温減率は約2℃/1,000ft(6.5℃/km)です。6.5はkmあたりの値なので単位に注意。
問3
国際民間航空機関で採用している標準大気における指定気圧面に対応する概略の高度で誤りはどれか。 気 圧 : 高 度
- (1) 300hPa : 30,000ft
- (2) 500hPa : 18,000ft
- (3) 700hPa : 10,000ft
- (4) 850hPa : 3,000ft
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正解:(4)
正解は(4)。850hPaに対応する概略高度は約5,000ft(約1,500m)で、3,000ftは誤りです。300hPa≒30,000ft、500hPa≒18,000ft、700hPa≒10,000ftは正しい組み合わせ。
問4
積乱雲について正しいものはどれか。
- (1) ハケで掃いたような雲である。
- (2) 雲底はカナトコ状に広がっていることが多い。
- (3) 鉛直に著しく発達した塔状の雲である。
- (4) 略語はCuである。
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正解:(3)
正解は(3)。積乱雲は鉛直に著しく発達した塔状の雲です。カナトコ状に広がるのは雲底ではなく雲頂で、略語はCu(積雲)ではなくCb。ハケで掃いたような雲は巻雲です。
問5
霧についての説明で誤りはどれか。
- (1) 移流霧 暖かく乾いた空気が冷たい場所に流れていったとき、空気が下層から冷却され発生する。
- (2) 蒸発霧(蒸気霧) 暖かい水面上を冷たい空気が渡るとき、下層の空気が暖められ、水面からの蒸発によって水蒸気量が多くなる。この空気がその上の冷たい空気と混合し発生する。
- (3) 放射霧 良く晴れた風の弱い夜、地面の放射冷却により発生する。曇っているとき、風が強いときは発生しにくい。気温が上昇すると解消する。
- (4) 滑昇霧(山霧) 山に吹き上げる谷風が暖湿なときは、上昇に際して冷却し発生する。
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正解:(1)
正解は(1)。移流霧は暖かく「湿った」空気が冷たい海面や地面の上に流れ込み、下層から冷やされて発生します。「乾いた」空気では霧はできません。
問6
風は地球の表面に対する空気の動きであり、この空気を動かす力として正しいものはどれか。
- (1) 地球自転による見かけ上の力(コリオリの力または偏向力)
- (2) 磁力
- (3) 表面張力
- (4) 水蒸気圧力
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正解:(1)
正解は(1)。風に働く力は気圧傾度力のほか、地球自転による見かけの力(コリオリの力・偏向力)や摩擦力です。磁力・表面張力・水蒸気圧力は風の成因ではありません。
問7
海陸風の説明について誤りはどれか。
- (1) 日中に陸から海に向かう気流と、夜間に海から陸に向かう気流が、沿岸地方でよく認められる。前者を陸風、後者を海風という。
- (2) 地上天気図において海陸風の吹いている地点の風は、気圧場と無関係な風向であることに注意する必要がある。
- (3) 小規模風系なので、偏向力の影響はほとんどない。
- (4) 海陸風は一般風が弱い場合にはっきりと現れる。
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正解:(1)
正解は(1)。海風は日中に海から陸へ、陸風は夜間に陸から海へ吹きます。記述は昼夜が逆になっています。
問8
寒気団についての説明で誤りはどれか。
- (1) 気団は下の方から冷却されて安定な成層になり対流現象はおさえられ、気流は滑らかである。
- (2) 天気は、しゅう雨、雷雨、雹(ひょう)、霙(みぞれ)、にわか雨である。
- (3) 安定度は不安定気温減率である。
- (4) 雲形は積雲形で、積雲とか積乱雲である。
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正解:(1)
正解は(1)。下から冷却されて安定な成層になるのは暖気団の特徴です。寒気団は暖かい地表面で下から暖められて不安定になり、対流が起きてしゅう雨や雷雨をもたらします。
問9
温暖前線の特徴として誤りはどれか。
- (1) 一般に層状の雲が寒気側に広がり、前線の接近とともに雲底は低くなる。
- (2) 前線の進行方向では低シーリングや悪視程をもたらすことがある。
- (3) 寒冷前線に比べるとその移動速度が早いのが普通である。
- (4) 寒冷前線に比べると広い範囲にわたって悪い天気となる。
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正解:(3)
正解は(3)。温暖前線の移動速度は寒冷前線より遅いのが普通です。だからこそ広い範囲で長時間、層状の雲と悪天が続きます。
問10
高気圧に関する説明のうち誤りはどれか。
- (1) 高気圧風系が、700hPaくらいの高さで消滅してしまう高気圧を背の低い高気圧という。
- (2) 高気圧風系が、対流圏上部まで達する高気圧を背の高い高気圧といい、500hPa以上の高層でも明瞭にあらわれる。
- (3) 冬季、大陸内部で下層の大気が冷却されてできる高気圧は背が高い。
- (4) 高気圧風系の中心域では下降気流があり、一般に天気は良い。
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正解:(3)
正解は(3)。冬に大陸内部の放射冷却でできるシベリア高気圧のような寒冷高気圧は「背の低い」高気圧です。背が高いのは太平洋高気圧のような温暖高気圧。
問11
日本列島に影響する二つ玉低気圧の特徴で誤りはどれか。
- (1) 低緯度で発生する熱帯低気圧の一つである。
- (2) 南岸低気圧と日本海低気圧の特徴を併せ持つ。
- (3) 雲と降水の範囲が広い。
- (4) 一つにまとまり急激に発達することがある。
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正解:(1)
正解は(1)。二つ玉低気圧は日本海側と南岸を2つの温帯低気圧が並んで東進するもので、熱帯低気圧ではありません。
問12
台風を移動させる場の風を指向風という。中緯度高気圧の周辺における、台風の転向点までの一般的な指向風として正しいものはどれか。
- (1) 850hPaの風
- (2) 700hPaの風
- (3) 500hPaの風
- (4) 300hPaの風
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正解:(2)
正解は(2)。転向点までの台風は太平洋高気圧の縁に沿って動き、その指向風としては700hPa付近の風が用いられるのが一般的とされています。
問13
山岳波に関する説明で誤りはどれか。
- (1) 山岳波は山頂高度付近に逆転層などの安定層があり、山脈に直角に近い風向で風速が強いときに発生する。
- (2) 山脈によって強制的に上昇させられた空気塊は、ある程度上昇すると下降し、再び上昇する。これを繰り返すことにより、山脈風上側に上下振動する山岳波ができる。
- (3) 大気が湿っていればロール雲あるいは大きい波状雲ができるので一見して山岳波の存在を知ることができる。
- (4) 山岳地帯で風が強ければ雲の有無に関係なく山岳波にともなうタービュランスは存在する。タービュランスは圏界面の上まで存在することがある。
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正解:(2)
正解は(2)。山岳波(上下振動する波)ができるのは山脈の「風下側」です。「風上側」が誤り。
問14
低高度ウインドシアーの恐れがある状況で誤りはどれか。
- (1) 霧やもやによる視程障害があるとき
- (2) 風向や風速が短時間に変化しているとき
- (3) 飛行場の地表面でちりや砂が吹き上げられているとき
- (4) 対流雲が尾流雲(virga)を伴うとき
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正解:(1)
正解は(1)。霧やもやによる視程障害はウインドシアーの兆候ではありません。風の急変、吹き上げられる砂じん、尾流雲を伴う対流雲は低高度ウインドシアーの手がかりです。
問15
ダウンバーストについて誤りはどれか。
- (1) 積乱雲や局地的な雄大積雲の下で起こる下降気流が地表付近まで降下し、爆発的に発散して強い風の吹き出しを起こす破壊的な下降気流である。
- (2) ダウンバーストは、マクロバーストとマイクロバーストに分類される。
- (3) ダウンバーストは、極めて激しい気象現象の一つで、強風が直線または曲線状に吹き、必ず強雨を伴う。
- (4) 水平規模は1km以下から数10kmまでさまざまである。
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正解:(3)
正解は(3)。ダウンバーストには強い雨をほとんど伴わないドライダウンバーストもあり、「必ず強雨を伴う」が誤りです。
問16
着氷についての記述で誤りはどれか。
- (1) エンジンの気化器への着氷は、外気温度10℃以下の空域において湿度が高いとき、必ずしも雲中でなくても起きることがある。
- (2) 樹氷(rime ice)は固くて光沢のある氷である。
- (3) 冬季日本海沿岸に寒気が張り出してきて発生する雲は過冷却水滴からなることが多く、-3℃~-10℃くらいの外気温度のときに強い着氷をおこす。
- (4) 翼の前縁半径が大きいほど着氷しにくい。
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正解:(2)
正解は(2)。樹氷(rime ice)は白く不透明でもろい氷です。固くて光沢のある透明な氷は雨氷(clear ice)の特徴です。
問17
定時飛行場実況気象通報式(METAR)で通報される雲底の高さとして正しいものはどれか。
- (1) 地表または水面から雲底までの垂直距離
- (2) 平均海面から雲底までの垂直距離
- (3) 地表からSCT以上の雲層の雲底までの垂直距離
- (4) 平均海面からSCT以上の雲層の雲底までの垂直距離
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正解:(1)
正解は(1)。METARの雲底の高さは飛行場の地表または水面からの垂直距離で通報されます。平均海面からではありません。
問18
下記の定時飛行場実況気象通報式(METAR)の解読で誤りはどれか。 RJOT 160100Z 12008KT 5000 ーRA FEW015 SCT020 BKN030 17/16 Q1012 RMK 1CU015 4CU020 6SC030 A2988
- (1) 風向風速は磁方位120度から8ktである。
- (2) 卓越視程は5,000mである。
- (3) 気温は17℃である。
- (4) 高度計規正値は29.88inHgである。
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正解:(1)
正解は(1)。METARで通報される風向は磁方位ではなく真方位です。12008KTは真方位120度から8ノットの風を意味します。
問20
空域に関する気象情報(国内悪天予想図等)の説明で誤りはどれか。
- (1) 国内悪天予想図は、地上からおよそ45,000フィートまでの高度に予想される雷電や乱気流など航空機の運航に重要な影響を及ぼす悪天域、地上の気圧配置や中心気圧、移動方向・速度、前線、0℃の等温線などの予想を図示している。
- (2) 下層悪天予想図は、小型機の安全と効率的な運航の支援を主な目的として、下層空域の悪天を対象として提供されている。
- (3) 下層悪天予想図は、数値予報の計算結果から自動作成(画像化)したものであり実際に発表する飛行場予報や台風予報等と異なる内容が含まれている場合がある。
- (4) シグメット情報は、福岡飛行情報区以外の空域を対象に、航空機の運航に大きな影響をもたらす気象などの現象が、観測又は予想される場合に発表される。具体的には、強い乱気流や着氷、雷電、台風、火山の噴煙等である。
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正解:(4)
正解は(4)。シグメット情報は福岡飛行情報区(FIR)内の空域を対象に発表されます。「福岡飛行情報区以外」が誤りです。
原本20問中19問を収録(図表を含む1問は著作権配慮のため除外)