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令和4年7月期のほかの科目:航空法規/航空工学/航空通信

  1. 問1

    国際民間航空機関で採用している標準大気における5,000ftの気温で正しいものはどれか。

    • (1) 約 5℃
    • (2) 約 0℃
    • (3) 約 - 5℃
    • (4) 約 -10℃
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    正解:(1)

    正解は(1)。国際標準大気(ISA)は海面上15℃、気温減率は約2℃/1,000ftなので、5,000ftでは15−(2×5)=約5℃となります。

  2. 問2

    水分の変化に関する以下の記述、(A)に入る適切な用語で正しいものはどれか。 「水蒸気を含んだ空気が上昇し飽和温度まで冷却されると水蒸気は(A)をはじめ、熱を大気に放出する。この熱は(A)熱であり大気の温度を高める。」

    • (1) 気化
    • (2) 融解
    • (3) 凝結
    • (4) 昇華
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    正解:(3)

    正解は(3)。飽和に達した水蒸気が水滴に変わる現象が凝結で、このとき潜熱(凝結熱)が放出されて周囲の大気を暖めます。

  3. 問3

    大気が上昇して飽和に達する直前までの気温減率の名称で正しいものはどれか。

    • (1) 乾燥断熱減率
    • (2) 湿潤断熱減率
    • (3) 露点温度減率
    • (4) 飽和断熱減率
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    正解:(1)

    正解は(1)。未飽和の空気が断熱的に上昇するときの気温減率は乾燥断熱減率(約3℃/1,000ft)です。飽和後は凝結の潜熱が加わるため湿潤断熱減率となり、減率は小さくなります。

  4. 問4

    霧についての説明で誤りはどれか。

    • (1) 移流霧 暖かく乾いた空気が冷たい場所に流れていったとき、空気が下層から冷却され発生する。
    • (2) 蒸発霧(蒸気霧) 暖かい水面上を冷たい空気が渡るとき、下層の空気が暖められ、水面からの蒸発によって水蒸気量が多くなる。この空気がその上の冷たい空気と混合し発生する。
    • (3) 放射霧 良く晴れた風の弱い夜、地面の放射冷却により発生する。曇っているとき、風が強いときは発生しにくい。気温が上昇すると解消する。
    • (4) 滑昇霧(山霧) 山に吹き上げる谷風が暖湿なときは、上昇に際して冷却し発生する。
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    正解:(1)

    正解は(1)。移流霧は暖かく「湿った」空気が冷たい海面や地面の上に流れてきて、下層から冷却され露点に達して発生します。乾いた空気では霧は発生しません。

  5. 問5

    地上天気図で等圧線の間隔が混んでいるところで予想される風で正しいものはどれか。

    • (1) 無風
    • (2) 偏西風
    • (3) 強い風
    • (4) 穏やかな風
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    正解:(3)

    正解は(3)。等圧線の間隔が狭いほど気圧傾度力が大きく、強い風が吹きます。

  6. 問6

    海陸風の説明について誤りはどれか。

    • (1) 日中に陸から海に向かう気流と、夜間に海から陸に向かう気流が、沿岸地方でよく認められる。前者を陸風、後者を海風という。
    • (2) 地上天気図において海陸風の吹いている地点の風は、気圧場と無関係な風向であることに注意する必要がある。
    • (3) 小規模風系なので、偏向力の影響はほとんどない。
    • (4) 海陸風は一般風が弱い場合にはっきりと現れる。
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    正解:(1)

    正解は(1)。日中は陸が暖まりやすいため海から陸へ吹く「海風」、夜間は陸が冷えるため陸から海へ吹く「陸風」となります。選択肢は昼夜の向きが逆です。

  7. 問7

    気団の説明について誤りはどれか。

    • (1) 垂直方向にほぼ均一な物理的特性(気温と湿度)を持った空気の大きな塊である。
    • (2) 広範囲に一様な性質を持つ地表面に空気が長時間滞留し、その地表面の特性を獲得することで形成される。
    • (3) 特有の気団が形成される地域は気団の発現地と呼ばれる。
    • (4) 気団が発現地を離れて移動すると、その経路の地表面の特性を次第に獲得して気団としての特性が変化していく。これを気団の変質という。
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    正解:(1)

    正解は(1)。気団は「水平方向」にほぼ均一な気温・湿度を持つ空気の大きな塊です。垂直方向には高さとともに性質が変化します。

  8. 問8

    日本列島に影響をおよぼす気団について正しいものはどれか。

    • (1) シベリア気団は主として夏季に影響をおよぼす。
    • (2) 小笠原気団は主として夏季に影響をおよぼす。
    • (3) オホーツク海気団は主として夏季に影響をおよぼす。
    • (4) 揚子江(長江)気団は主として夏季に影響をおよぼす。
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    正解:(2)

    正解は(2)。小笠原気団は高温多湿の海洋性熱帯気団で、夏の日本を覆います。シベリア気団は冬、オホーツク海気団は梅雨期・秋雨期、揚子江気団は春・秋に影響します。

  9. 問9

    停滞前線の説明で誤りはどれか。

    • (1) 前線のうち、その移動がないか、あってもほとんど動かないと見られるものを停滞前線という。日本付近の停滞前線として梅雨前線と秋雨前線が見られる。
    • (2) 梅雨前線は、春から盛夏への季節の移行期に、日本から中国大陸付近に出現する停滞前線で、一般的には、南北振動を繰り返しながら沖縄地方から東北地方へゆっくり北上する。
    • (3) 秋雨前線は、秋から冬への季節の移行期に、日本付近に出現して、長雨をもたらす停滞前線である。
    • (4) 一般に、停滞前線付近の雲のでき方や降水のもようは、温暖前線型になっているものが多い。しかし大局的には停滞前線と見なされる前線も、局地的には温暖前線、ある部分は寒冷前線の構造をもって、それぞれに応じた天気分布を活発に示すことがある。局地予報には細かな解析が必要である。
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    正解:(3)

    正解は(3)。秋雨前線は「夏から秋」への季節の移行期(おおむね9月〜10月)に現れる停滞前線です。「秋から冬」ではありません。

  10. 問10

    高気圧に関する説明のうち誤りはどれか。

    • (1) 同じ高度で周囲よりも気圧が高いところを高気圧という。
    • (2) 北半球において地上では高気圧から外に向かって時計回りに風が吹き出している。
    • (3) 高気圧の中心では下降気流が生じ一般的に高気圧域内では天気がよい。
    • (4) 高気圧の中心近くでは気圧傾度が大きくなれないので、風は強いが穏やかな天気になる。
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    正解:(4)

    正解は(4)。高気圧の中心付近は気圧傾度が小さいため風は「弱く」なります。「風は強いが穏やかな天気」という記述が誤りです。

  11. 問11

    日本付近の北太平洋高気圧(別名:小笠原高気圧)について誤りはどれか。

    • (1) 日本の夏に影響を及ぼす高気圧である。温暖な背の低い熱帯高気圧で、その中心はハワイ付近にあって、夏の間中動かない。
    • (2) 高気圧圏内は風が弱く、日射が強く、天気は良い。また海上も穏やかである。しかし、小笠原高気圧から日本に向かって吹く、暖かくて湿った空気は日本に雷雨をもたらし、時には豪雨を降らせることもある。
    • (3) 高気圧にすっぽり覆われると日本では連日晴天が続くことがある。これは西方から進んでくる低気圧を、この高気圧が阻止したり、針路をそらしたりして日本に近づけないためである。
    • (4) 季節変化が大きく冬に弱まり、夏には強まる。
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    正解:(1)

    正解は(1)。北太平洋高気圧は亜熱帯高気圧で、上層まで高気圧が及ぶ「背の高い」温暖高気圧です。「背の低い」という記述が誤りです。

  12. 問12

    低高度で遭遇する対流性の乱気流(タービュランス)の説明で誤りはどれか。

    • (1) 対流現象により局地的な上昇・下降の鉛直気流により発生するタービュランスである。
    • (2) 耕作地や水面など地表面が異なると熱の放射量が異なるため、不均一に加熱された空気が局所的な循環を形成する。上昇気流があるとそれを補償する下降気流がある。
    • (3) 舗装地や不毛地上では下降気流が起こりやすく、水や広大な植生地域上では上昇気流が起こりやすい。
    • (4) 上昇気流はやがて飽和に達し雲を形成する。こうした雲の頂は対流性気流の上限を示しているが、空気が乾燥していると雲はできない。
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    正解:(3)

    正解は(3)。舗装地や不毛地は日射で強く加熱されるため「上昇気流」が起こりやすく、水面や植生地域は加熱が弱いため「下降気流」側になります。記述は逆です。

  13. 問13

    山岳波によってできる雲で誤りはどれか。

    • (1) レンズ雲
    • (2) 乱層雲
    • (3) 笠雲
    • (4) ローター雲
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    正解:(2)

    正解は(2)。山岳波に伴う雲はレンズ雲・笠雲・ローター雲(回転雲)などです。乱層雲は前線や低気圧に伴う層状の雨雲で、山岳波とは関係ありません。

  14. 問14

    初期突風について誤りはどれか。

    • (1) 雷雲が襲来する直前、地上と地上付近におこる風向・風速の急変である。
    • (2) 雷雲の中の下降流が地面に達し、地表で水平方向に流れを変え四方に吹き出したものである。
    • (3) 風向の変化は180°も変わることがあり、風速も強烈で50~60ktを超えることがある。
    • (4) 下降流は雷雲からの降水が蒸発することによる周囲の空気の昇温と、大粒の雨が周囲の空気を引きずることで起こる熱い気流である。
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    正解:(4)

    正解は(4)。雷雲の下降流は、降水の蒸発により周囲の空気が「冷却」されて生じる「冷たい」気流です。「昇温」「熱い気流」という記述が誤りです。

  15. 問15

    もや(mist)について誤りはどれか。

    • (1) 定時飛行場実況気象通報式(METAR)ではBRで報じられる。
    • (2) 視程障害現象の一つで、視程1,000m以上5,000m以下の場合をいう。
    • (3) ごく小さな水滴または湿った吸湿性の粒子が大気中に浮遊している現象である。
    • (4) 肉眼では見えないごく小さな乾いた粒子が大気中に浮遊している現象である。
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    正解:(4)

    正解は(4)。乾いた微粒子が浮遊して視程を悪化させる現象は「煙霧(haze、HZ)」です。もや(BR)は水滴や湿った粒子によるものです。

  16. 問16

    定時飛行場実況気象通報式(METAR)で通報される視程で正しいものはどれか。 (自動観測時を除く)

    • (1) 平均視程
    • (2) 最大視程
    • (3) 飛行視程
    • (4) 卓越視程
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    正解:(4)

    正解は(4)。METARでは、方向別視程のうち全周の半分以上で達しているか超えている最大の視程=卓越視程が通報されます。

  17. 問17

    CAVOKの定義で誤りはどれか。(自動観測時を除く)

    • (1) 風: 地上風は0.4kt以下であること。
    • (2) 視程: 卓越視程が10km以上かつ最低視程が通報されない状態
    • (3) 雲: 1,500m(5,000ft)又は最低扇形別高度の最大値のいずれか高い値未満に雲がなく、かつ重要な対流雲がない。 なお、重要な対流雲として報ずる雲は積乱雲(CB)、塔状積雲(TCU)である。
    • (4) 現在天気: 天気略語表に該当する現象がない。
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    正解:(1)

    正解は(1)。CAVOKは視程・雲・現在天気の3条件で定義され、風に関する条件は含まれません。

  18. 問18

    下記の運航用飛行場予報気象通報式(TAF)において、日本時間21日午前9時の地上視程の予報で正しいものはどれか。 TAF RJFR 192309Z 2000/2106 09020KT 6000 -RA FEW005 SCT010 BKN015 TEMPO 2003/2010 09020G30KT 3000 RA BR BECMG 2010/2012 06017KT TEMPO 2012/2015 1500 +SHRA BR FEW003 BKN006 BKN010 BECMG 2012/2015 31014KT TEMPO 2015/2018 4000 SHRA BR FEW003 BKN006 BKN010

    • (1) 6,000m
    • (2) 4,000m
    • (3) 3,000m
    • (4) 1,500m
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    正解:(1)

    正解は(1)。日本時間21日09時はUTCで21日00時(2100)。視程を変更するTEMPO群はいずれも20日15時UTCまでに終了しており、21日00時に有効な視程は本文の6000(6,000m)です。BECMG群は風の変更のみで視程は変わりません。

  19. 問19

    850hPa天気図の説明で誤りはどれか。

    • (1) 対流圏の中間層にあたり、大気の流れを知るために最適である。
    • (2) この高さの湿った暖気移流は雨の予報に利用される。
    • (3) 山岳地帯を除けば気象要素は下層大気の代表的な値を示す。
    • (4) 前線系の解析に最適である。
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    正解:(1)

    正解は(1)。850hPa面は高度約1,500mで対流圏の「下層」にあたります。対流圏の中間層として大気の流れを見るのに適しているのは500hPa天気図です。

  20. 問20

    悪天予想図等の説明で誤りはどれか。

    • (1) 天気予報等の基礎資料である数値予報の計算結果から自動作成(画像化)したもので、気象庁が実際に発表する飛行場予報や台風予報等と異なる内容が含まれる場合がある。
    • (2) 予想対象高度は小型航空機の飛行高度を想定し高度約45,000ftまでで、予想する雲底・雲頂高度はフライトレベルで示されている。
    • (3) 発表は3時間毎の1日8回で、昼夜を問わず作成されている。例えば、午前8時の発表では、午前9時、正午、午後3時の予想図を見ることができる。
    • (4) 表示領域は、北海道、東北、東日本、西日本、奄美、沖縄の6つの領域に分けて提供されている。
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    正解:(2)

    正解は(2)。この悪天予想図(下層悪天予想図)は小型航空機の飛行高度を想定したもので、予想対象高度は約10,000ftまでです。約45,000ftという記述が誤りです。

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