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令和4年11月期のほかの科目:航空法規/航空工学/航空通信

  1. 問1

    国際民間航空機関で採用している標準大気における5,000ftの気温で正しいものはどれか。

    • (1) 5℃
    • (2) 0℃
    • (3) - 5℃
    • (4) -10℃
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    正解:(1)

    正解は(1)。国際標準大気(ISA)は海面上15℃、気温減率は約2℃/1,000ftなので、5,000ftでは15-2×5=5℃となる。

  2. 問2

    水分の変化において気体から液体に変化するときに放出する熱で正しいものはどれか。

    • (1) 気化熱
    • (2) 融解熱
    • (3) 凝結熱
    • (4) 昇華熱
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    正解:(3)

    正解は(3)。気体(水蒸気)から液体(水)への変化は凝結であり、このとき放出される熱が凝結熱(潜熱)である。気化熱は逆に蒸発時に吸収される。

  3. 問3

    大気が上昇して飽和に達する直前までの気温減率である乾燥断熱減率で正しいものはどれか。

    • (1) 温度の低下する割合は、1,000m上昇するごとに6.5℃である。
    • (2) 温度の低下する割合は、100m上昇するごとに1℃である。
    • (3) 温度の低下する割合は、100m上昇するごとに0.3~0.9℃である。
    • (4) 温度の低下する割合は、100m上昇するごとに0.2℃である。
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    正解:(2)

    正解は(2)。乾燥断熱減率は約1℃/100m(約3℃/1,000ft)。(1)の6.5℃/1,000mは標準大気の平均気温減率、0.3~0.9℃/100mは湿潤断熱減率に近い値である。

  4. 問4

    10種雲形の雲のうち、乱層雲の説明で正しいものはどれか。

    • (1) 敷き詰めたような上層雲で日傘、月傘ができる。
    • (2) 濃密で降水がある。中層雲として発達するのが普通だが、下層/上層までおよぶものも多い。
    • (3) ウロコ状の上層雲である。
    • (4) 小さな雲の中にはそのままで終わるものと発達するものがある。鉛直に著しく発達したものは、上部がカナトコ状に広がっていることが多い。
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    正解:(2)

    正解は(2)。乱層雲(Ns)は濃密で連続的な降水を伴う雲で、中層を中心に下層・上層まで広がることが多い。(1)は巻層雲、(3)は巻積雲、(4)は積雲~積乱雲の説明。

  5. 問5

    放射霧の説明で正しいものはどれか。

    • (1) 暖かく湿度の高い空気が冷たい場所に流れていったとき、空気が下層から冷却されて発生する霧である。初夏のころ、北海道や千島方面から三陸沖に発生する。
    • (2) 暖かい水面上を冷たい空気が渡るとき、下層の空気が暖められ、水面からの水蒸気の補給が多くなる。この空気がその上の冷たい空気と混合することによってできる霧である。冬の朝、川や湖の上にできる。
    • (3) よく晴れた風の弱い夜、地表面付近の空気が冷却されてできる霧である。曇っているときや風が強いときは空気がなかなか冷却せず発生しにくい。
    • (4) 一般に好晴の日に見られ、山に吹き上げる谷風が暖湿な時に発生する霧である。夕刻、山頂から山風が吹くようになると消散する。
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    正解:(3)

    正解は(3)。放射霧は晴れて風の弱い夜間に地表面が放射冷却され、接地層の空気が露点まで冷えて生じる霧。(1)は移流霧、(2)は蒸気霧、(4)は滑昇霧の説明である。

  6. 問6

    風は地球の表面に対する空気の動きであり、この空気に働く力として誤りはどれか。

    • (1) 遠心力
    • (2) 気圧傾度力
    • (3) 地球自転による見かけ上の力
    • (4) 磁力
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    正解:(4)

    正解は(4)。風を支配する力は気圧傾度力、コリオリ力(地球自転による見かけ上の力)、遠心力、摩擦力などであり、磁力は関係しない。

  7. 問7

    フェーン(Foehn wind)について正しいものはどれか。

    • (1) 山から吹き下ろしてくる温暖で乾燥した風
    • (2) 山から吹き下ろしてくる寒冷で湿潤な風
    • (3) 山を吹き上げていく温暖で乾燥した風
    • (4) 山を吹き上げていく寒冷で乾燥した風
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    正解:(1)

    正解は(1)。フェーンは山越え気流が風下側へ吹き下りるときに断熱昇温して生じる、温暖で乾燥した風である。

  8. 問8

    気団の説明について誤りはどれか。

    • (1) 水平方向にほぼ均一な物理的特性(気温と湿度)を持った空気の大きな塊である。
    • (2) 広範囲に一様な性質を持つ地表面に空気が長時間滞留し、その地表面の特性を獲得することで形成される。
    • (3) 特有の気団が形成される地域は気団の発現地と呼ばれる。
    • (4) 気団の変質の度合いは、移動速度、経路の地表面の特性等に依存しない。
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    正解:(4)

    正解は(4)。気団の変質の度合いは、移動速度や通過する地表面の特性、経路上の滞在時間などに依存する。「依存しない」が誤り。

  9. 問9

    温暖前線の特徴として誤りはどれか。

    • (1) 一般に層状の雲が寒気側に広がり、前線の接近とともに雲底は低くなる。
    • (2) 前線の進行方向では低シーリングや悪視程をもたらすことがある。
    • (3) 寒冷前線に比べるとその移動速度が早いのが普通である。
    • (4) 寒冷前線に比べると広い範囲にわたって悪い天気となる。
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    正解:(3)

    正解は(3)。温暖前線は寒冷前線より移動速度が遅いのが普通である。層状雲が前面に広く広がり、広範囲の悪天をもたらす点は正しい。

  10. 問10

    高気圧に関する説明のうち誤りはどれか。

    • (1) 高気圧風系が、700hPaくらいの高さで消滅してしまう高気圧を背の低い高気圧という。
    • (2) 高気圧風系が、対流圏上部まで達する高気圧を背の高い高気圧といい、500hPa以上の高層でも明瞭にあらわれる。
    • (3) 冬季、大陸内部で下層の大気が冷却されてできる高気圧は背が高い。
    • (4) 高気圧風系の中心域では下降気流があり、一般に天気は良い。
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    正解:(3)

    正解は(3)。冬季に大陸内部の放射冷却でできるシベリア高気圧などは寒冷高気圧で、背の低い高気圧である。「背が高い」が誤り。

  11. 問11

    日本付近の北太平洋高気圧(別名:小笠原高気圧)について誤りはどれか。

    • (1) 日本の夏に影響を及ぼす高気圧である。温暖な背の低い熱帯高気圧で、その中心はハワイ付近にあって、夏の間中動かない。
    • (2) 高気圧圏内は風が弱く、日射が強く、天気は良い。また海上も穏やかである。しかし、小笠原高気圧から日本に向かって吹く、暖かくて湿った空気は日本に雷雨をもたらし、時には豪雨を降らせることもある。
    • (3) 高気圧にすっぽり覆われると日本では連日晴天が続くことがある。これは西方から進んでくる低気圧を、この高気圧が阻止したり、針路をそらしたりして日本に近づけないためである。
    • (4) 季節変化が大きく冬に弱まり、夏には強まる。
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    正解:(1)

    正解は(1)。北太平洋高気圧は温暖な「背の高い」高気圧(亜熱帯高気圧)であり、「背の低い」が誤り。中心がハワイ付近にあることから太平洋高気圧とも呼ばれる。

  12. 問12

    移動性高気圧について誤りはどれか。

    • (1) 低気圧と低気圧の間の尾根に現れるものがある。
    • (2) 極気団の氾濫により寒冷な気団がちぎれて動いてくるものがある。
    • (3) 寒冷型は移動速度が速くすぐ天気が悪くなる。
    • (4) 温暖型は背が低く移動速度が遅い。
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    正解:(4)

    正解は(4)。移動性高気圧の温暖型は背が高く、上層の流れに乗って移動する。「背が低く」が誤り。寒冷型(背の低い寒冷高気圧由来)は移動が速く天気が崩れやすい。

  13. 問13

    山岳波によってできる雲で誤りはどれか。

    • (1) レンズ雲
    • (2) 乱層雲
    • (3) 笠雲
    • (4) ローター雲
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    正解:(2)

    正解は(2)。山岳波に伴ってできる雲はレンズ雲・笠雲・ローター雲(ロール雲)など。乱層雲は前線や低気圧に伴う降水性の層状雲で、山岳波の雲ではない。

  14. 問14

    初期突風について誤りはどれか。

    • (1) 雷雲が襲来する直前、地上と地上付近におこる風向・風速の急変である。
    • (2) 雷雲の中の下降流が地面に達し、地表で水平方向に流れを変え四方に吹き出したものである。
    • (3) 風向の変化は180°も変わることがあり、風速も強烈で50~60ktを超えることがある。
    • (4) 下降流は雷雲からの降水が蒸発することによる周囲の空気の昇温と、大粒の雨が周囲の空気を引きずることで起こる暖かい気流である。
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    正解:(4)

    正解は(4)。初期突風(ファーストガスト)の下降流は、降水の蒸発による冷却と大粒の雨が空気を引きずることで生じる「冷たい」気流である。「昇温」「暖かい気流」が誤り。

  15. 問15

    ダウンバーストについて誤りはどれか。

    • (1) 積乱雲の下などで地表付近に発生する強烈な下降気流をダウンバーストと呼びそのうち小型のものをマイクロバースト、大型のものをマクロバーストと呼ぶ。
    • (2) 地表付近で水平方向へ広がる強烈な発散風となり、その規模は直径1キロメートル未満から15キロメートルを超えるものまである。
    • (3) 2つの対照的な気象条件のもとで発生し、活発な積乱雲下で豪雨とともに生じる場合や、尾流雲などが観測され、地上ではほとんど雨を伴わない場合もある。
    • (4) 航空機が強烈なダウンバーストに遭遇すると、下降気流中の航空機の翼の気流は相対的にみて機の水平線上方から来ることになるから、迎え角は小さくなって揚力も減少する。そのため着陸進入中では降下率が小さくなり、離陸上昇中であれば上昇率が良くなる。
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    正解:(4)

    正解は(4)。ダウンバースト中では相対気流が上方から来るため迎え角が小さくなり揚力が減少する。その結果、着陸進入中は降下率が「大きく」なり、離陸上昇中は上昇率が「悪く」なる。記述は逆。

  16. 問16

    着氷についての記述で誤りはどれか。

    • (1) エンジンの気化器への着氷は、外気温度10℃以下の空域において湿度が高いとき、必ずしも雲中でなくても起きることがある。
    • (2) 樹氷(rime ice)は固くて光沢のある氷である。
    • (3) 冬季日本海沿岸に寒気が張り出してきて発生する雲は過冷却水滴からなることが多く、-3℃~-10℃くらいの外気温度のときに強い着氷をおこす。
    • (4) 翼の前縁半径が大きいほど着氷しにくい。
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    正解:(2)

    正解は(2)。樹氷(rime ice)は過冷却の小水滴が瞬間的に凍結してできる、白色で不透明・もろい氷である。固くて光沢があるのは雨氷(clear ice)の特徴。

  17. 問17

    定時飛行場実況気象通報式(METAR)で通報される視程で正しいものはどれか。 (自動観測時を除く)

    • (1) 平均視程
    • (2) 最大視程
    • (3) 飛行視程
    • (4) 卓越視程
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    正解:(4)

    正解は(4)。METARで通報される視程は卓越視程(prevailing visibility)である(自動観測時を除く)。

  18. 問18

    CAVOKの定義で誤りはどれか。(自動観測時を除く)

    • (1) 風:地上風は0.4kt以下であること。
    • (2) 視程:卓越視程が10km以上かつ最低視程が通報されない状態
    • (3) 雲:1,500m(5,000ft)又は最低扇形別高度の最大値のいずれか高い値未満に雲がなく、かつ重要な対流雲がない。なお、重要な対流雲として報ずる雲は積乱雲(CB)塔状積雲(TCU)である。
    • (4) 現在天気:天気略語表に該当する現象がない。
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    正解:(1)

    正解は(1)。CAVOKの条件は視程・雲・現在天気に関するもので、地上風に関する条件は含まれない。

  19. 問19

    運航用飛行場予報気象通報式(TAF)の有効時間について正しいものはどれか。

    • (1) 10時間
    • (2) 20時間
    • (3) 30時間
    • (4) 40時間
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    正解:(3)

    正解は(3)。TAF(運航用飛行場予報気象通報式)の有効時間は30時間である。

原本20問中19問を収録(図表を含む1問は著作権配慮のため除外)

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