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令和5年3月期のほかの科目:航空法規/航空気象/航空工学

  1. 問1

    航空交通業務のうち、航空機に対して提供される飛行情報業務の内容で誤りはどれか。

    • (1) 管制業務
    • (2) 航法援助施設の運用状況
    • (3) 飛行場およびその附属施設の状況
    • (4) 気象情報
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    正解:(1)

    正解は(1)。飛行情報業務は航空機の安全で効率的な運航に必要な情報(航法援助施設の運用状況、飛行場とその附属施設の状況、気象情報など)を提供する業務であり、管制業務は飛行情報業務とは別の航空交通業務です。

  2. 問2

    福岡FIR内での空域の説明で誤りはどれか。

    • (1) 我が国が担当する福岡FIRの空域は、ICAOの標準に従ってクラスA、クラスB、クラスC、クラスD及びクラスEの5つの管制空域とクラスGの非管制空域に分類される。
    • (2) クラスAからクラスEまでの空域をIFRで飛行する場合は、常時管制機関との通信設定と管制許可が必要である。
    • (3) クラスD空域は航空交通管制圏であり、SVFR機を除きVFR機の管制間隔は設定されない。
    • (4) クラスC空域は原則としてVFRのみの飛行方式に限定される。
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    正解:(4)

    正解は(4)。クラスC空域はIFR機・VFR機のいずれも飛行できる空域で、VFRのみに限定されるという記述が誤りです。なお、クラスA空域はIFR機のみが飛行できます。

  3. 問3

    飛行中の航空機に対して「着陸支障なし」を意味する指向信号灯の合図はどれか。

    • (1) 赤色と緑色の交互閃光
    • (2) 緑色の閃光
    • (3) 緑色の不動光
    • (4) 白色の閃光
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    正解:(3)

    正解は(3)。飛行中の航空機に対する緑色の不動光は「着陸支障なし」を意味します。閃光(点滅)と不動光(連続光)で意味が異なる点が問われる定番問題です。

  4. 問4

    飛行中にELTの発信音を受信した操縦者がATS機関に通報すべき内容で誤りはどれか。

    • (1) 遭難信号を最初に受信した地点、高度および時刻
    • (2) 遭難信号が聞こえなくなった地点、高度および時刻
    • (3) 遭難機の呼出符号
    • (4) その他遭難信号に関する情報
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    正解:(3)

    正解は(3)。ELT(航空機用救命無線機)の発信音は単なる警報音であり、そこから遭難機の呼出符号は分かりません。通報すべきは受信した地点・高度・時刻、聞こえなくなった地点・高度・時刻など、受信者自身が把握できる情報です。

  5. 問5

    捜索救難の発動基準「不確実の段階」について正しいものはどれか。

    • (1) 航空機がその予定時刻から30分(ジェット機にあっては15分)過ぎても目的地に到着しない場合
    • (2) 位置通報が予定時刻から15分過ぎてもない場合
    • (3) 当該航空機の搭載燃料が枯渇したかまたは安全に到着するには不十分であると認められる場合
    • (4) 航空機の航行性能が悪化したが不時着のおそれがある程でない旨の連絡があった場合
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    正解:(1)

    正解は(1)。到着予定時刻から30分(ジェット機は15分)過ぎても目的地に到着しない場合が「不確実の段階」です。燃料枯渇のおそれなど、より切迫した状況は「警戒の段階」や「遭難の段階」に区分されます。

  6. 問6

    航空機による遭難通信に使用される周波数で誤りはどれか。

    • (1) 121.5 MHz
    • (2) 243.0 MHz
    • (3) 現在使用中の指定された周波数
    • (4) 122.6 MHz
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    正解:(4)

    正解は(4)。遭難通信には現在使用中の周波数のほか、国際緊急周波数の121.5MHz(VHF)と243.0MHz(UHF)が使用されます。122.6MHzは遭難用の周波数ではありません。

  7. 問7

    生存者の使用する対空目視信号の記号で「X」の意味するものはどれか。

    • (1) 援助を要する。
    • (2) 否定
    • (3) 医療援助を要する。
    • (4) 肯定
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    正解:(3)

    正解は(3)。対空目視信号では「X」は医療援助を要する、「V」は援助を要する、「N」は否定、「Y」は肯定を意味します。VとXの区別が頻出です。

  8. 問8

    航空情報用略語の意義で誤りはどれか。

    • (1) WIP :即時有効
    • (2) UFN :次に通報するまで
    • (3) TEMPO :仮の、一時的な
    • (4) UNA :できません
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    正解:(1)

    正解は(1)。WIPはWork In Progress、すなわち「作業中」を意味する略語です。「即時有効」はWIE(With Immediate Effect)が該当します。

  9. 問9

    有視界飛行方式において、飛行計画に記載する表示地点の表示方法について誤りはどれか。

    • (1) VFRによる飛行を行う場合、著名な都市、湖沼、山岳等の地点の名称を記入する。
    • (2) AIP等において位置通報点、航空保安無線施設等の記号が公示されている場合は当該記号を記入する。
    • (3) 緯度、経度で示す場合は、緯度を示す4桁の数字の後、北緯「N」又は南緯「S」の記号及び経度を示す5桁の数字の後、東経「E」又は西経「W」の記号を記入する。
    • (4) 位置通報点または航空保安無線施設からの方位および距離で示す場合、当該地点のAIP等で公示する記号の後に羅方位(4桁)および距離(5桁)を記入する。
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    正解:(4)

    正解は(4)。方位および距離で示す場合は、公示された記号の後に磁方位3桁と距離(海里)3桁を記入します。「羅方位4桁・距離5桁」という桁数が誤りです。

  10. 問10

    航空情報の説明で正しいものはどれか。

    • (1) 航空路誌(AIP) :福岡FIRにおける民間航空の運航に必要な諸施設、組織等に関する永続性をもつ情報を収録
    • (2) ノータム :航空路誌改訂版または航空路誌補足版の情報のうち重要なもの
    • (3) 航空路誌改訂版 :AIPの一時的変更に係る情報(有効期間が3ヶ月以上のもの等)を掲載
    • (4) 航空路誌補足版 :AIPの永続的変更に係る情報を掲載
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    正解:(1)

    正解は(1)。AIPは永続性をもつ情報を収録するもので、この記述が正しい説明です。(3)と(4)は逆で、改訂版が永続的変更、補足版が一時的変更(有効期間3ヶ月以上のもの等)を扱います。

  11. 問11

    通信を行うにあたっての送信要領の留意点を述べたもので誤りはどれか。

    • (1) 送信速度は、1分間に100語を超えない平均した速度を標準とする。
    • (2) 送信の音量は一定に維持する。
    • (3) 相手局の送信をブロックすることのないよう、送信を始める前によく聴取する。
    • (4) 航空機局は、航空局に対する呼出しを行っても応答がないときは、5秒以内に再び呼び出しを行う。
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    正解:(4)

    正解は(4)。呼出しに応答がないときは、少なくとも10秒間待ってから再度呼び出します。「5秒以内に再び呼び出す」が誤りです。

  12. 問12

    高度計規正方式について誤りはどれか。

    • (1) 出発地のQNHが入手できなかったため29.92inHgをセットした。
    • (2) 離陸前にタワー等からQNHを入手し当該QNHをセットした。
    • (3) 平均海面上14,000フィート未満は最寄りの飛行経路上の地点のQNHをセットする。
    • (4) 平均海面上14,000フィート以上はQNEをセットする。
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    正解:(1)

    正解は(1)。出発地のQNHが入手できない場合は、高度計が飛行場の標高を指示するように規正します。29.92inHg(QNE)をセットするのは平均海面上14,000フィート以上を飛行する場合です。

  13. 問13

    管制所の無線呼出符号(コールサイン)について誤りはどれか。

    • (1) 管制区管制所は官署の地名に「コントロール」が付けられる。
    • (2) 飛行場対空援助局のコールサインは「レディオ」が使われる。
    • (3) 広域対空援助局のコールサインは「FAIB」が使われる。
    • (4) TCAアドバイザリー業務のコールサインは「TCA」が使われる。
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    正解:(3)

    正解は(3)。広域対空援助局のコールサインは「インフォメーション」です。FAIB(Flight and Airport Information Broadcast)は放送業務の名称であり、コールサインではありません。

  14. 問14

    試験通信において、受信の感明度を通報する場合の「困難だが聞き取れる」を意味する数字で正しいものはどれか。

    • (1) 2
    • (2) 3
    • (3) 4
    • (4) 5
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    正解:(2)

    正解は(2)。感明度は1〜5の5段階で、1=聞き取れない、2=時々聞き取れる、3=困難だが聞き取れる、4=聞き取れる、5=完全に聞き取れる、です。

  15. 問15

    通信の一般用語「DISREGARD」の意味で、正しいものはどれか。

    • (1) あなたの送ったことは正しい。
    • (2) 送信した通報は取り消して下さい。
    • (3) あなたの通報は了解しました。これに従います。
    • (4) 送信に誤りがありました。正しくは・・・・・・です。
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    正解:(2)

    正解は(2)。DISREGARDは「この送信を無視してください(送信した通報を取り消す)」という意味です。(1)はTHAT IS CORRECT、(3)はWILCO、(4)はCORRECTIONに相当します。

  16. 問16

    通信要領の文字と数字の言い表し方で誤りはどれか。

    • (1) フライトレベルは、数値の前に"flight level"の語を付け数字を1字ずつ読む。
    • (2) マック0.82は、mach decimal eight twoと送信する。
    • (3) 距離は、海里を使用し、1字ずつ読みmileの単位を付ける。
    • (4) 旋回角は、普通読みで"degrees"を付ける。
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    正解:(2)

    正解は(2)。マック数は"mach point eight two"のように"point"を用いて送信します。"decimal"は周波数の小数点の読み方に用いるものです。

  17. 問17

    受信証の発出要領で誤りはどれか。

    • (1) 自局のコールサイン
    • (2) 自局のコールサイン及び通信内容の概略のリードバック
    • (3) 「ROGER」の用語のみ
    • (4) 自局のコールサイン及び「ROGER」の用語
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    正解:(3)

    正解は(3)。受信証には自局のコールサインを含める必要があります。「ROGER」の用語のみでは、どの局が受信したのか特定できないため誤りです。

  18. 問18

    管制圏内における特別有視界飛行方式について誤りはどれか。

    • (1) 地上視程1,500m未満であっても、管制区管制所等の判断により特別有視界飛行方式の離陸許可を発出することができる。
    • (2) 管制圏内は指定された周波数をモニターして、いつでも管制官の指示に従う。
    • (3) 飛行視程1,500m以上を維持して飛行しなければならない。
    • (4) 地表または水面を引き続き視認できる状態で飛行しなければならない。
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    正解:(1)

    正解は(1)。特別有視界飛行方式(SVFR)による離陸は地上視程1,500m以上が条件であり、それ未満で離陸許可を発出できるという記述が誤りです。

  19. 問19

    ATCトランスポンダーの取り扱いで誤りはどれか。

    • (1) VFR機も管制機関から特定のコードを指定され、変更を指示されることがある。
    • (2) 航空機は管制機関との交信の有無にかかわらず飛行中常にトランスポンダーを作動させておくべきである。
    • (3) トランスポンダーの装備が義務づけられている空域は告示で指定されAIPに記載されている。
    • (4) マルチラテレーション運用がされている飛行場を除きトランスポンダーは離陸後に作動させ、着陸後はできるだけ遅く停止させる。
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    正解:(4)

    正解は(4)。トランスポンダーは離陸前に作動させ、着陸後はできるだけ早く停止させるのが原則です(マルチラテレーション運用飛行場では地上でも作動を継続します)。

  20. 問20

    ロストポジション時の措置で誤りはどれか。

    • (1) 送受信機が作動している場合は、最寄りの管制機関の周波数又は121.5MHz/243.0MHzで呼びかけを行い、通信が設定されたら必要な援助を要請する。
    • (2) 通信機故障のうち、受信できない場合は、定められた左回りの三角飛行をする。
    • (3) 通信機故障のうち、受信はできるが応信が得られない場合は、定められた右回りの三角飛行をする。
    • (4) 三角飛行は少なくとも1回実施し、目的飛行場方向へ飛行する。
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    正解:(4)

    正解は(4)。三角飛行は少なくとも2回実施したのち、目的飛行場方向へ飛行します。「少なくとも1回」という回数が誤りです。

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