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令和5年7月期のほかの科目:航空法規/航空気象/航空工学

  1. 問1

    飛行情報区(FIR)に関する説明で正しいものはどれか。

    • (1) 日本が担当する飛行情報区では、ICAOの標準に従いすべての空域が管制空域としてクラス分けされている。
    • (2) 飛行情報区では、必ず管制業務が行われている。
    • (3) 日本が担当している空域は、東京FIRである。
    • (4) 飛行情報区は航空機の運航が安全で円滑かつ効率的となるように区分されている。
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    正解:(4)

    正解は(4)。飛行情報区(FIR)は航空機の運航が安全・円滑・効率的に行われるよう設けられた区分です。日本が担当するのは福岡FIRであり、FIR内のすべてが管制空域とは限りません。

  2. 問2

    MH040°でMC030°を飛行中「TRAFFIC ONE O'CLOCK」との情報を管制機関より受けた場合、当該航空機は自機の機首方位からどの方向に見えるか。

    • (1) 右20°前方
    • (2) 右40°前方
    • (3) 正面
    • (4) 左10°前方
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    正解:(1)

    正解は(1)。レーダー交通情報の時計方位は自機の航跡(MC030°)を12時として示されます。1時方向は030°+30°=060°の方位で、機首方位040°との差は20°、つまり右20°前方に見えます。

  3. 問3

    捜索救難の措置基準「遭難の段階」について誤りはどれか。

    • (1) 当該航空機の搭載燃料が枯渇したか、又は安全に到着するには不十分であると認められる場合
    • (2) 航空機の航行性能が悪化したが、不時着のおそれがある程でない旨の連絡があった場合
    • (3) 拡大通信捜索開始後1時間を経ても当該航空機の情報が明らかでない場合
    • (4) 当該航空機が、不時着をしようとしている場合
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    正解:(2)

    正解は(2)。航行性能が悪化したものの不時着のおそれがある程ではない場合は、遭難の段階ではなく「緊急の段階」に当たります。

  4. 問4

    航空機用救命無線機又は非常用位置指示無線標識による遭難信号を受信した航空機の機長が、航空交通業務機関に通報する内容で誤りはどれか。

    • (1) 航空機(自機)の呼出符号
    • (2) 遭難信号を受信した旨
    • (3) 遭難信号受信地点および針路
    • (4) その他遭難信号に関する情報
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    正解:(3)

    正解は(3)。通報するのは自機の呼出符号、遭難信号を受信した旨、受信位置などの受信に関する情報であり、「針路」は通報内容として定められていません。

  5. 問5

    ロストポジション時の措置で誤りはどれか。

    • (1) 送受信機が作動している場合は、最寄りの管制機関の周波数又は121.5MHz/243.0MHzで呼びかけを行う。
    • (2) 通信機故障のうち、受信できない場合は、定められた左回りの三角飛行をする。
    • (3) 通信機故障のうち、受信はできるが応信が得られない場合は、定められた右回りの三角飛行をする。
    • (4) 三角飛行は少なくとも3回実施し、目的飛行場方向へ飛行する。
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    正解:(4)

    正解は(4)。三角飛行は少なくとも2回実施することとされており、「少なくとも3回」が誤りです。

  6. 問6

    航空情報用略語の意義で誤りはどれか。

    • (1) PPR:事前承認を要する
    • (2) UFN:次に通報するまで
    • (3) AFM:そのとおり
    • (4) UNA:無制限
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    正解:(4)

    正解は(4)。UNAは「不可能(unable)」を意味する略語で、「無制限」はUNL(unlimited)です。

  7. 問7

    航空情報の説明で誤りはどれか。

    • (1) 航空路誌(AIP):福岡FIRにおける民間航空の運航に必要な諸施設、組織等に関する永続性をもつ情報を収録
    • (2) グラフィックノータム:ノータムのうち滑走路、誘導路及びエプロンに係る閉鎖区域及び制限区域並びに滑走路中心線灯及び誘導路中心線灯の運用停止区域を飛行場面図に表示したものである。
    • (3) 航空路誌補足版:AIPの一時的変更に係る情報(有効期間が3ヶ月以上のもの等)を掲載
    • (4) 航空路誌改訂版:AIPの短期的変更に係る情報を掲載
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    正解:(4)

    正解は(4)。航空路誌改訂版(AIP Amendment)はAIPの永続的な変更を掲載するもので、「短期的変更」が誤りです。

  8. 問8

    有視界飛行方式の飛行計画の通報について誤りはどれか。

    • (1) 飛行しようとするときは、原則として事前に飛行計画を空港事務所等に通報する。
    • (2) 有視界飛行方式の場合はフライトプランの通報に時間的な制約はないが、飛行開始前に必要な運航情報を入手し、十分な時間のゆとりをもって通報することが望ましい。
    • (3) 飛行開始する前に通報することが困難と認められる場合には離陸後5分以内に速やかに通報する。
    • (4) SATサービスに登録すれば、インターネットにより通報することができる。
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    正解:(3)

    正解は(3)。飛行開始前の通報が困難な場合は飛行開始後遅滞なく通報することとされており、「離陸後5分以内」という時間の定めはありません。

  9. 問9

    飛行計画記入・通報要領に定める飛行計画記入要領について正しいものはどれか。

    • (1) VFRで出発する場合は、「飛行方式」に「Y」を記入する。
    • (2) 「飛行の種類」で「その他」の種類は「Z」を記入する。
    • (3) 最大離陸重量が7,000kgの航空機は「後方乱気流区分」に「L」を記入する。
    • (4) 「航空機識別」のコールサインは3文字から7文字の英数字であらわし、「/」、「.」、「-」は使用しない。
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    正解:(3)

    正解は(3)。後方乱気流区分は最大離陸重量7,000kg以下がLIGHT(L)であり、7,000kgちょうどの機体は「L」を記入します。なおVFRで出発し途中からIFRに変わる場合の飛行方式は「Z」です。

  10. 問10

    飛行援助用航空局(フライト・サービス)の業務について正しいものはどれか。

    • (1) 飛行援助用航空局は航空管制用の無線局である。
    • (2) 着陸後は操縦士からの要求なしにフライトプランをクローズしてくれる。
    • (3) 特別な用語や交信要領が定められている。
    • (4) 周波数は、いくつかの無線局と共通であり、また、航空事業用航空局(カンパニーレディオ)とも同じ周波数である場合があるので、呼び出し相手局のコールサインを正確に使用する必要がある。
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    正解:(4)

    正解は(4)。フライト・サービスの周波数は複数の無線局で共用されている場合があるため、相手局のコールサインを正確に呼ぶ必要があります。管制用の無線局ではなく、フライトプランのクローズは操縦士側から依頼します。

  11. 問11

    航空交通業務のうち、航空機に対して提供される飛行情報業務の内容で誤りはどれか。

    • (1) 気象情報
    • (2) 航法援助施設の運用状況
    • (3) 飛行場およびその附属施設の状況
    • (4) 航空機の衝突予防指示
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    正解:(4)

    正解は(4)。飛行情報業務は運航に有用な情報の「提供」であり、衝突予防のための「指示」は管制業務に属します。

  12. 問12

    QNH適用区域内の空域におけるアルティメタセッティングについて誤りはどれか。

    • (1) QNHが入手できないため、出発飛行場の標高を気圧高度計にセットした。
    • (2) 宮崎空港の管制圏を通過するため宮崎空港のQNHをセットした。
    • (3) 平均海面上を5,500フィートで飛行するので最寄りの飛行経路上の地点のQNHをセットした。
    • (4) 平均海面上10,500フィートを飛行するのでQNEをセットした。
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    正解:(4)

    正解は(4)。QNH適用区域内では14,000フィート未満はQNHをセットします。10,500フィートはこれに満たないため、QNE(標準気圧29.92inHg)をセットするのは誤りです。

  13. 問13

    通信要領の文字と数字の言い表し方で誤りはどれか。

    • (1) ヘディングは3桁の数字を1字ずつ読む。
    • (2) 周波数は1字ずつ読み、小数点以下は最大3桁まで読む。
    • (3) 距離は海里を使用し、1字ずつ読み「mile」の単位を付ける。
    • (4) 旋回角は普通読みで「degrees」を付ける。
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    正解:(2)

    正解は(2)。周波数は1字ずつ読みますが、小数点以下は最大2桁までとされており、「最大3桁」が誤りです。

  14. 問14

    受信証の送信内容で誤りはどれか。

    • (1) 自局のコールサインのみ
    • (2) 自局のコールサイン及び通信内容の概略のリードバック
    • (3) 「ROGER」のみ
    • (4) 自局のコールサイン及び「ROGER」
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    正解:(3)

    正解は(3)。受信証には自局のコールサインを含める必要があり、どの局が了解したのか分からない「ROGER」のみの送信は不適切です。

  15. 問15

    VFR機がレーダーによる交通情報を受けた際の交信要領で誤りはどれか。

    • (1) 当該トラフィックを見つけたので、「Traffic in sight」と通報した。
    • (2) 当該トラフィックを発見する前に「Clear of traffic」と言われたので、発見できなかったことを通報しなかった。
    • (3) 捜索中なので「Looking out」と通報した。
    • (4) 当該トラフィックを発見できなかったので、「Negative in sight」と通報した。
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    正解:(4)

    正解は(4)。トラフィックを発見できなかったときの用語は「Negative contact」であり、「Negative in sight」は正しい用語ではありません。

  16. 問16

    特別有視界飛行について誤りはどれか。

    • (1) 空港等が計器気象状態であっても、地上視程が1,500メートル以上であれば航空機の要求により管制機関から許可が発出される。
    • (2) 雲から離れて飛行しなければならない。
    • (3) 進入管制区、管制圏および情報圏内の飛行に限って許可される。
    • (4) 地表又は水面を引き続き視認できる状態で飛行しなければならない。
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    正解:(3)

    正解は(3)。特別有視界飛行が許可されるのは管制圏および情報圏内の飛行であり、進入管制区を含めている点が誤りです。

  17. 問17

    有視界飛行方式で飛行する場合で、通過時に管制機関の許可が必要とされるものはどれか。

    • (1) 航空交通情報圏
    • (2) 民間訓練試験空域
    • (3) 航空交通管制圏
    • (4) ターミナルコントロールエリア
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    正解:(3)

    正解は(3)。航空交通管制圏の通過には管制機関の許可が必要です。情報圏は通報で足り、民間訓練試験空域やターミナルコントロールエリアの通過にVFR機への許可は要しません。

  18. 問18

    タワーとグラゥンド周波数への切り替えの説明で誤りはどれか。

    • (1) グラゥンドの周波数が公示されている飛行場では、原則として滑走路以外の地上滑走、滑走路の横断についてはグラゥンドが担当している。
    • (2) 滑走路に近づいた場合でも指示がない限りタワーへ無断で切り換えてはならない。
    • (3) 「CONTACT TOWER」と言われたのでタワーと通信設定を行った。
    • (4) 「MONITOR TOWER」と言われたのでタワー周波数をモニターして呼び出しを待った。
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    正解:(1)

    正解は(1)。グラゥンドが担当するのは滑走路以外の地上滑走で、滑走路の横断や滑走路への進入はタワーの担当です。

  19. 問19

    航空機が地上にある場合「滑走路の外へ出よ」を意味する指向信号灯の種類で正しいのはどれか。

    • (1) 緑色と赤色の交互閃光
    • (2) 赤色の閃光
    • (3) 赤色の不動光
    • (4) 白色の閃光
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    正解:(2)

    正解は(2)。地上の航空機に対する赤色の閃光は「使用中の着陸地域から離れよ(滑走路の外へ出よ)」を意味します。赤色の不動光は「停止せよ」です。

  20. 問20

    管制上の優先的取扱いを受けられる場合で誤りはどれか。

    • (1) 航空機が「メーデー」又は「パン パン」を通報した場合
    • (2) 燃料が欠乏し一刻も早い着陸を行うために「Mayday fuel」を通報した場合
    • (3) 予想外の燃料消費が生じたため「Minimum fuel」を通報した場合
    • (4) 不法妨害を受けている旨を通報した場合
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    正解:(3)

    正解は(3)。「Minimum fuel」は遅延を受けられない状態の情報提供にとどまり、それ自体では優先的取扱いの対象になりません。優先扱いを求めるには「Mayday fuel」等の緊急通報が必要です。

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